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028「ソフトバンク社、LINE WORKS社との打合せ報告」(2026年3月25日(水))

ソフトバンク社(以下、SB社)の山田雄二氏(法人事業戦略本部戦略事業統括部AI事業推進部ヘルスケア担当担当部長)は、長年、SB社でヘルスケア分野、特に病理関係での仕事をされてきた。最近、山田氏が、グループ会社のLINE WORKS社(以下、LW社)のAIを用いたOCRの発展を目にし、医療現場での活用の可能性を感じ、当協議会に連絡があり、今回の説明会の開催となった。
当日は、菊地理事長を始め、平野理事、田中監事、エム・シー・ヘルスケア㈱の澤田様、城村様、井澤の6名で、新SB本社(JR浜松町から徒歩5分)にお邪魔した。なお、リモートで、鶴来理事にも参加いただいた。

先方の希望は、「医材・医薬/機器流通〜院内物流までのコード/慣習(癖)までの流れを教えてほしい」ということであり、その上で、LW社の担当者から、「LW社のOCRの特長と、AIを活用したシステムによって、医療製品物流管理での応用可能性についての説明をしたい」とのことであった。
当協議会としては、会員企業ではない会社からの個別の打ち合わせのため、一般論としてのSPD業務の医療製品物流に関して、質問に答える形で対応することとした。

LW社のOCRアプリは、手書き文字の読み込み精度が業界1であるとの説明が、事例を紹介しながら行われた。

冒頭、山田氏から、「私は医療機関の現場に行くことが多い。ファックスでの納品書など手書きの書類が多く見られる。LW社の最先端のOCRシステムを使えば、メディエ社などのDBがあれば、基幹システムを変えることなく、突合が可能ではないかと思い、今回の打合せを設けていただいた。特に散見されるのは、悪意はないが、納品書と請求金額の誤差である。今回紹介するシステムを導入することで、過度な労力を費やすことなく処理でき、病院経営に寄与できるのではないかと考える」と述べた。

まず、LW社から、会社概要が紹介された。その後、OCRとAI技術を使ったシステムの紹介が行われた。
LW社は、10年程前から事業を展開してきた。LINEのビジネス版と言える。ユーザーは、46万社、約500万人である。医療関係では、千葉大学病院では、看護師と患者さんとのコミュニケーションとして使っている。介護では、ユーザーが購入した製品のレシートをカメラで撮り、データとして保存するなどがある。
OCRは2年ほど前に、生成AIの出現で、マーケットが様変わりした。OCRは読み間違いをするが、AIによって間違いを訂正することができるようになった。医療製品では、マスタがあれば修正が可能になった。特に、小売りや卸、配送業では、帳票が山のようにある。

“Paper On”というシステムがある。ファックスで届く書類を、それぞれ注文書、納品者、請求書などをフォルダーに仕分けすることができる自動仕分けのシステムだ。鶴来理事から、「弊社でもLWを社内での連絡用で使用している。能登地震の際にも活用した。Paper Onは使っていないが、対象はどこになるのだろう?」との質問があった。
LW社からは、事例が紹介された。「卸業者での利用が先行している。再春館製薬のシステム会社では、手書き文字のカルテを電子カルテのフォーマットに変換している。また、患者がクリニックから大病院に転院する場合、診断書を紙でしか送ることができない。それをOCRで読み取り、送ることを可能にしている。LWではトライアル版があるので、試していただきたい」と述べた。
なお、「OCRが苦手なのは、数字の“1”がある。エルとの違いを間違える。また、ピリオド(.)とカンマ(,)が、読みにくい。3桁ごとのカンマ表示=桁区切りは、特に読み取りにくい。さらに年配の方が使われる旧カナも厳しい」と説明した。医薬品関係では、薬剤名と商品名で書いてくる場合がある。これもDBがあれば、変換できる。

LW社の強みは、手書き文字情報を最も多く持っていることだという。そのため、読み取り精度が高い。さらに、日本語が得意だ。「すべて英語であれば、マイクロソフトやgoogleには勝てない」ともいう。
澤田氏から「CSアンケートを行うと、手書きの方が早いので、どうしても多くなる。そのため、社内に解読する人間が必要になっている。頻度的にどれくらい手書きがあるかなど、導入には検討が必要だ。費用面での問題もある」と発言した。
平野氏からは、「医療現場の課題としては、必要な情報にはカタログ番号や規格がある。しかし、解読しても、それが正しい注文かどうかを判断することが問題となる。5つの病院で読み取りを試しているが、昔、使用していた商品で注文してくる施設がある。質問としては、紐づけなど、設定をこちら側でできるかだ。これが最も利便性に影響する。現在は、ベンダー側に言わないと訂正ができない。SPDが入っている病院では問題はない。しかし、それ以外の小規模病院などでは、10年前の発注シートで発注されることすらある。さらに、単位の問題がある。1箱といえば1ケースと認識するが、10箱入りの1ケースもある」との発言があった。それに答えて、「病院ごとのパッチを作るイメージであろうと思う」との回答があった。
澤田氏からは、「SPDを導入するメリットは、マスタメンテナンスに尽きる。SPDを入れていない医療機関が問題だ。そのような施設では、ベテラン社員に頼らざるを得ない。卸、病院間など、データがバラバラなことが問題だ」と発言が続いた。

その後、マスタ管理や紹介状、運用上の課題など個別問題についての意見交換が行われた。

なお、料金プランについては、参考までに以下に記す。

料金プラン トライアル ライト スタンダード アドバンスト
利用料金(1社) 年間契約 1カ月無料 30,000円 50,000円 100,000円
読取り枚数上限 200枚 800枚 2,000枚 5,000枚
枚数追加料金 年間契約 不可 20,000円/1パック
枚数追加パック枚数 400枚 1,000枚 1,500枚

今後、個別に検討が行われる可能性がある。今後も、導入事例など、紹介をLW社にはお願いしたいと思う。

(文責:井澤)